未来に向かって共に育ち 力強く生きよう!
■ ”就職”とは、どういうことなのか?
 卒業式のことを英語でcommencementと言いますが、この単語には「開始」とい
う意味があります。ですから卒業式は、新しい旅立ちへのスタートでもあるのです。"就職"
とは、社会人としてどこにスタンスを置き、どう生きるかの選択であり、どこに向かって新
しい旅のスタートを切るのかという問いへの回答でもあります。

 45億年という気の遠くなるような年月を重ね、生命を育んできたかけがえのない地球が、
環境汚染に苦しみ、あえいでいます。飽食のかげで、この地球上には飢えに苦しむ人々が
、数億人いるのです。世界第二の「経済大国」と言われながら、庶民が安心して暮らせず、
人間が失われていく日本。脅かされる平和。今ほど豊かさとは何か,平和とは何かが問わ
れている時代はありません。

 激動の時代を、青年として社会人としてどう生きるのか、今あなたの真価が問われている
のです。人間として真当に生きたい、人の役に立ち、アテにされ、人に恥ない生き方をした
いと多くの若者は願っているでしょう。その願いを実現するために、働く場をどこに求めるの
か、その選択が"就職"ということではないでしょうか。

■ “働く”ことは…“生きる”ことだ!
 人間にとって、働くとはどんなことでしょうか。
 動物としての人間はよわい存在です。力もなく、走るのも遅く、キバもなく、他の動物と
競争したらとてもかないません。その人間が、なぜ万物の霊長になり得たのでしょうか。

 その秘密は、"労働"にあります。今から200万年ほど前に、ある種の猿は人間への
決定的第一歩を踏み出しました。四本足で歩くことをやめ、二本の後足で直立歩行する
ことを覚えたのです。自由になって前足で、石器などの道具を作り始め、前足は質的変
化を遂げて手になりました。

 このように、自然にある物に手を加え、人間に役立つようにする活動を労働と言います。
力の弱い人間は、みんな協力して働き、厳しい自然と戦い、自然の法則を知り、自然を
人間の暮らしに役立ててきました。長い間の労働を通して、人間の手指は器用になり、
言葉を生み出し、脳を発達させ、文明社会を発展させてきたのです。  労働が人間の暮
らしを支え、人間自身を作ってきたとも言えましょう。ですから、人間にとって"生きる"とは
"働く"ことに他なりませんし、"生きがい"とは、"働きがい"のことでもあるのです。

■ "やりがい"は、こんな時こそ手に入る!
 いよいよ社会へ飛びたつ時が来ました。これからは社会人としての役割や責任が課せら
れます。学生気分のまま「何となく」では勤まりません。仕事も楽なことばかりではありませ
ん。でも、困難で骨の折れる仕事をやり遂げることによって、まわりの人々から感謝され、
自分が成長できたと実感できた時、苦しみが喜びに変わります。そして、"やりがい"や"生
きがい"を感じます。また、メンバーの心がひとつになって"不可能"が"可能"になった時、
歯を食いしばって頑張った苦労が共通の喜びとなるものです。これらは仕事を通じてこそ
知ることができる"人間"としての"喜び"です。

■ "人間"としての"喜び"を!
 創立以来、北海道中小企業家同友会は"人間として、現代をどう生きるのか"と問いかけ、
一貫して人間にこだわり続けてきました。そして、同友会加盟企業は、"人間を真に人間とし
て尊重する社風を確立する""誠実な努力が、真当に評価される経営環境づくりに努める"こ
とを目指し学び合ってきました。 人間として、まともに生きたいと願うあなた、心ひそかに本
当に生きがいのあることなら命がけでやってみたいと思っているあなた、同友会加盟企業と
共に育ちあい、地域社会からアテにされる集団を目指して、共に力強く前進して参りましょう!

企業が求める“人材”とは?
〜そのチェックポイント5〜

 それは、「企業に高い収益をもたらしてくれればどんな人物でも良い」、というわけではあ
りません。企業人としての手腕が問われる前に、まず"人間"として社会的に信頼される人
物であることが大切なのです。その基本的なポイントを5つあげてみましょう。

 第一に、周囲から信頼され、他人に思いやりがあり、リーダーシップがとれる人。
 第二に、仕事と人生との関わりをしっかりと自覚し仕事の中によろこびや生きがいを見い
      出すことができる人。
 第三に、物事を大局的な立場で本質的に判断でき、自主的・創造的に対応できる人。
 第四に、心身ともに健康で、私生活を自ら律していける人。
 第五に、人との触れ合いを大切にし、積極的な謙虚さをもってたえず成長をとげていく人。

 ひとことで要約すると、「豊かな人間性に裏打ちされた知識と感性の持主で健康な人」と
いうことになります。これは、長年の経営体験の中から経営者が社員に求める人間像とし
て集約されたものですが、現代に生きる人間像ともいえるものでしょう。

企業を支える各職種と、その仕事内容

小売業、建設業、食品加工業、家具製造業、車の販売会社など各企業はそれぞれの業種に
分けることができます。"自分はこの業種で活躍してみたい"という希望を持っている人もいる
でしょう。そして、各会社はさらにいくつかの専門的な分野の業務をこなすセクションに分かれ
て仕事をしています。例えば、総務・経理などの事務系の部門、さらに、営業・販売部門、製
造部門や技術部門あるいは研究開発部門などがある会社もあるでしょう。これらの各部門の
仕事のうち、代表的なものをご紹介しましょう。

会社の窓口、そして縁の下の力持ち 〜事務系の仕事〜

 営業が会社の太陽ならば、事務系は縁の下の力持ちとしての存在、他部門の人がスムーズ
に仕事が出来るように、書類を作成したり、数字を管理したりするのが仕事です。と同時に、会
社の窓口としてしっかりと電話応対したりお客様に接することが、大切な仕事の一つです。同僚
や上司への心配りも忘れられません。デンと座って書類に没頭していればよいわけでないのです。
トレンディドラマの「花のOL」のイメージのように楽な仕事はないと、肝に命じておきましょう。

多くの人との出会いが人間を育ててくれる 〜営業・販売の仕事〜

 商品をお客様にお勧めし買っていただくのが仕事。企業活動のエネルギー源です。
お客様の信頼を得るために、商品を売る前には、まず自分を磨き、自分を売る、そのくらい
の意識が大切です。
 販売目標を課せられたり、お客様の都合で仕事を組立てなければならないなど、厳しい
イメージがあるけれど、多くの人と知り合いになれたり、視野が広くなるなど、人間としての
成長がはかれる部門でもあります。自分の仕事に興味と愛情をもって深く知ることが、楽し
く働くコツといえるでしょう。

「創る喜び」と「完成の満足感」を味わう 〜建築・製造・技能の仕事〜

 モノを作ったり、修理したりする現場を担当します。キャリアを積むにつれて熟練度が増し、
その道のプロの技術者に成長して行くわけです。でも単に年数を重ねるのではなく、問題意
識を持って仕事にあたることが大切。また、自動車整備士、溶接技術者、土木施行管理士、
測量士などは働きながら資格を取得できるので、こうした目標を持つと仕事にメリハリがでま
す。完成度に妥協を許さない、誇りのある仕事です。そして、真っ白な地図に橋を架け、道路
を敷くというようなロマンもあります。

笑顔と豊かな人間性で勝負 〜サービス業の仕事

 旅行業、写真業、理美容、ホテル、レストラン、自動車整備会社のフロントマンなどたくさん
の業種、仕事がサービス業と言えます。サービス業は人的要素がとても強い業種です。あな
たのさわやかな笑顔と、豊かな人間性に裏打ちされたこまやかな心配り、さらにエネルギッ
シュな行動力がお客様の信頼を獲得します。そしてお客様の「ありがとう」のひと言が、あな
たの一日の疲れを吹き飛ばします。